徐々に涼しくなり、金木犀の心地よい香りが漂う過ごしやすい季節になってきました。
季節ごとに新しい旬の食材が出てくると、豊かな自然と四季があるからこそ、日本で多様な食文化が発展してきたことに気付かされます。花八代では、秋の恵みに感謝しながら、その味覚をふんだんに取り入れたお料理をお出ししています。
お椀:萩真丈の菊花散らし、松茸と名残り鱧を添えて
萩真丈は秋の七草の一つ「萩」に見立てたものです。お椀に秋の代表的な花である菊を散らして頂きます。それに加えて、相性が良い松茸と脂がのった名残り鱧を添えてお出ししています。
焼物:のどぐろの塩焼き 紫頭巾(枝豆)大椎茸を添えて
のどぐろの旬については諸説あり、産地によって旬が変わるとも言われています。当店でお出ししているのは島根県産で、10月頃から冬にかけて旬を迎えるものです。「紫頭巾」は黒みがかった甘みのある枝豆で、京野菜の一つです。
お客様に季節の巡りを感じていただけるよう、秋にしか味わえないお料理でお待ちしております。